2013年12月17日火曜日

H251216_初ウェットスーツ

 平成25年12月16日、トライアスロン用ウェットスーツなるものを初めて着用してみました。

 走り始めて2年目くらいからかな、フルマラソンに飽き足らず、萩往還や橘湾岸ウルトラマラニックなどの100kmを超える大会、さらに九州脊梁山脈や霧島えびの高原トレイルなどの山岳レースに挑戦をし始めました。また、併せてロードバイクを購入し、近場を走り回りながら、いずれはトライアスロンへの出場を夢見ていました。しかし、加齢とスイムに自信が無く躊躇していました。

 そのような中、平成25年12月1日、ツール・ド・にちなんくしまに、バイクデビューしたところ、faicebookのお友達よりトライアスロンへのお誘いがきました。嬉しいお誘いでしたが、やはりスイムの自信のなさが足かせでした。しかし、ここで、残念すると、年をとる毎に加齢に伴う体力低下で挑戦する機会を失ってしまいそうでしたので、一念発起してトライアスロンへの道を歩み始める決心をしました。

 ランとバイクはそれなりにできていますので、問題はスイムです。

 3年前、ラナイスポーツクラブに通っていたころは、一通りのトレーニングが終わった後、クールダウンの意味も込めて軽く100mくらい泳いで帰っていましたが、軽く100mが最高で、それ以上のスイムは望めない状態でした。

 また、同クラブで、無料のスイム体験コースが開催されたときには、すぐに手を挙げ、ご高齢の方々に混じって5~6回お世話になりました。そのとき感じたことは、自分の体は、他の人に比べてすぐに沈んでしまうということと頻繁に足の指がつってしまうということでした。何か力んでしまうのでしょうね。

 水泳のハウツー本も何度となく読んだのですが、一朝一夕には改善は望めませんでした。そうこうしている内に、諸事情により、ラナイスポーツクラブへの参加が難しくなり、スイムの練習から遠ざかり、一端トライアスロンへの道は棚上げ状態になっていました。

 今回、再度トライアスロンへの挑戦を決心するに当たり、最大の壁、スイムをどのように克服するかが、いの一番の課題でした。

 そこで、そこら当たりを矢継ぎ早にググっていると、『トライアスロン大会でのウェットスーツ着用の目的は保温と浮力の確保、つまり安全のためです。選手にとってのメリットは体が浮くので普段よりも速く楽に泳げるようになるということ』というフレーズが多くのサイトで記述されていました。

 つまり、トライアスロン用ウェットスーツを着用すれば、『カナヅチ』には、なれない、むしろ体が浮いてしまうということです。

 だとすれば、トライアスロン用ウェットスーツを着用すれば、タイムはいざ知れず、よっぽどのことがない限り、完泳は約束されているのではないだろうかという甘い考えが急速に頭を支配してきました。

 それが、甘い考えかどうかは、試すのが一番ということで、早速ネットでトライアスロン用ウェットスーツを注文し、海で「カナヅチ」が浮かぶかどうか試してみることにしました。

 1週間もすると、上記写真のようなトライアスロン用ウェットスーツが届きました。

 トライアスロン用ウェットスーツの着脱方法も、ネットを参考に学習し、スーツの着脱に必要な白ワセリンも薬局で手に入れました。

 足首およびすね部分にワセリンを塗りつけ、足にレジ袋をはかせてウェットスーツに左足を通します。
 レジ袋が摩擦を小さくし、ずるずるっと脚が入っていきます。
 レジ袋を抜き取り、今度は右足にかぶせて、ウェットスーツに右足を通します。

 両足を通したものの、またの部分が、随分と下の付近に留まっており、ウェットスーツを手繰っても上がってきそうにありません。
 やり直しです。
 ウェットスーツを裏返しにめくるように足首まで下げ、踵から先は親指を挿入し、スーツを傷つけないように脱ぎます。
 スーツを傷つけないように手袋をして着脱すると良いと書かれていたサイトもありました。

 膝やふくらはぎ、腰の部分にも満遍なく白ワセリンを塗りつけ、今度は、足首の随分上までスーツを履き、またの部分が体に密着するように調整しました。

 次は、上半身です。
 脇や肩、腕にしっかりと白ワセリンを塗り、やはり、レジ袋を手にかぶせ、ウェットスーツに腕を通します。
 両腕を通して、ウェットスーツを肩まで挙げ、背中のファスナーのひもを引っ張り上げます。
 何度か微調整をしながら、ファスナーを閉じ、首回りのマジックテープを止めて完着?

 ウェットスーツが、ぴったりと体に密着しています。
 こんなに、締め付けられて動けるのだろうかという感じです。
 でも、何となく戦闘モードです。

 ついでだから、そのまま、ジャージ上下を羽織り、近くの海に向かいました。

 車を止め、砂浜を歩き、冷たい冬の海に足を入れます。
 気持ちがハイテンションなのか、あまり冷たいと感じませんでした。
 堤防付近の比較的浅く、波立っていない部分にザブザブと入って行き、海面が腰の辺りまできたところで体を沈めてみました。

 ぷっかりと体が浮きます。
 ラッコの様に仰向けになってみます。
 頭を少し上げ、お腹を見るような格好をしても沈みません。
 ウェットスーツがなければ、頭を海面すれすれにしていなければずぶずぶと沈むのに・・・

 少し泳いでみます。
 ぴったりと密着したウェットスーツですが、手足の動きはスムーズに行えました。
 スムーズで無いのは、五十肩の左肩のみでした(-_-;)
 もうそろそろ、9ヶ月になるので治りそうなものですが・・・

 冷たさや寒さは感じませんでした。
 さすが、ウェットスーツの保温力です。
 しかし、よくよく考えてみると、7月の大会では、逆に暑いのではないでしょうか?!

 トライアスロン用ウェットスーツを着用すると、海で「カナヅチ」が浮かぶことが実証できたので、今回は早々に引き上げることにしました。
 ペットボトルの水を頭から浴び、気持ちよくバスタオルで髪を乾かした後、車のトランクに腰をかけ砂まみれになっている足に水をかけてきれいにしました。
 ふと、顔を挙げると、完全防備をした釣り人2名のあきれ顔。その対照的な格好に苦笑いしながら「こんちわ」と涼しげに応える自分が何故だか誇らしげに思ええたりするのでした。

 帰りも、ウェットスーツの上に、ジャージを羽織り、そのまま自宅に戻りました。お風呂でスーツを脱ぎ、シャワーでしっかり洗った後に物干しに掛けました。
 後で、サーファーに聞くと裏返しのまま干すのだそうで、ゴム地の方を天日干しするとぼろぼろになってくるそうです。
 雨天で良かったです。すぐに裏返して干し直しました。

 ところで、トライアスロン用ウェットスーツを着用すると体が浮くことが分かったので、スイムの壁は半減しました。
 後は、練習あるのみですが、まずは五十肩を治しつつ、スイムの練習場所を模索したいと思います。
 なお、5月の連休までは、橘湾岸スーパーマラニック173km完走が最大の目標です。
 しかし、7月の宮崎シーガイアトライアスロン大会に向かって、逃げ道を作らないように、1月1日のエントリー初日に登録を完了させようと思っています。

 これだけ、書いてしまったら、出場せざるを得なくなるでしょうね。
 よく言えば、有言実行ですが・・・単なる他力本願なんですよね。・・・追い込まないとできない質で・・・